0654

C.M.ウィルソン

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0654

・C.M.ウィルソン

C.M.Wilson

(USA1949)

【花】

淡い桃地に幅広の白覆輪の大唐子咲き。唐子弁も同色。白覆輪は不鮮明なため弁端白ぼかしに見える。弁の形はふくよかにまるく中央に浅く切れ込みが入る。3〜4月咲き。中〜大輪。花付きよい。

【葉】

楕円形、中型、ツバキ特有の照りが少なく、独特。

【樹】

横張り性、弱い、伸びも小さい。

【来歴】

イギリスの古い品種‘Elegans (エレガンス)’の枝変り。白斑入り‘Elegans var.’の枝変りであるとなっていくことも多い。
アメリカ、フロリダ州、PensacolaのMrs. A. E. Wilsonの所で出たもの。1949年の発表。1948年となっている本もある。

【備考】

‘Elegans’の奇跡の枝変り。
‘C.M. wilson(C.M. ウィルソン)’は親木‘Elegans’の枝変りだが、 花の色だけならともかく、花の形、葉の形までも親木とは異なっている。 また、‘C.M. wilson’からもすばらしい銘花が枝変りで出ているが、‘Hawai’、‘Elegans Splendor’ は花の形、葉の形が変わったものでありエレガンス系統の枝変りの不思議さを感じさせられる。 ‘Shiro Chan’は白一色に枝変りしたもの。
‘C.M. wilson’には白のウイルス斑は入らないが、白斑入り‘Elegans var.’の枝変りとされていることが多い。なお、‘C.M. wilson var.’がある。
別名‘Grace Burkard’、‘Lucille Ferrell’。日本ではつかわないだろう。

【参考】

SOUTHERN CALIFORNIA CAMELLIA SOCIETY, 1999 Camellia Nomenclature,1999
Stirling Macoboy, The Illustrated Encyclopedia of Camellia,1998
『洋種椿銘鑑』(樽本清、文化出版局、1976)

2003.12.11.記