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岸辺八重桜葉

八重岸辺の桜葉

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・岸辺八重桜葉

Kishibe-no-yae-sakuraba

(関東)

【花】

藤色〜紫色を帯びる紅色の重ねの多い八重〜千重咲き。鋸歯弁。弁中央には薄く白筋がまばらに入る。中輪、3〜4月春咲き。

【葉】

二重鋸歯の桜葉、葉脈が隆起して目立つ。広楕円形、中型、波曲したりしなかったりとみだれる。

【樹】

立性。強いようだ。

【来歴】

私方では資料不足のためわかりませんが、『ツバキ・サザンカ名鑑』には神奈川の岸由郎の作出で‘岸辺の桜葉’という品種がある。しかし、花形は一重でまったく異なる品種。
新潟椿華園では‘岸辺八重桜葉’、京都山口椿園では‘八重岸辺の桜葉’で記載。

【備考】

【来歴】に挙げたように資料不足。しかし、本種は数あるツバキ園芸品種の中でも少ない「桜葉」品種であるばかりでなく、貴重な「鋸歯弁」品種でもある。さらに紫色を帯びて咲くということで、珍しさ一級品種であると思う。

【参考】

椿華園『新潟の椿』カタログ、平成13年秋〜平成14年春号、第26号(椿華園通信販売部2001年)
山口椿園『椿通信販売苗リスト』カタログ2001秋〜2002春号、(山口椿園2001年)
『ツバキ・サザンカ名鑑』(日本ツバキ協会編、誠文堂新光社、1998年)

2003.05.26.記