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ナンシー・レーガン

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ナンシー・レーガン

Nancy Reagan

(USA1981)

【花】

濃桃紅色の八重咲き、トウツバキ系の独特な色。弁数18〜20枚。 内側の弁に基部が細く先端に向かうにつれて幅が広くなる匙形(さじがた)のものが混じり立ち上がる。 外側の弁は大きく波打ったりするものではないが、弁端中心に入る切れ込みが深く、 ふくよかにまるいので、このような特徴もこの品種の花形の特徴となっている。 蕊はトウツバキ系の蕊で広がる筒蕊〜割蕊で乱れる。極大輪、3月春咲き

【葉】

長楕円形、大型。艶無く葉脈が陥没し目立つトウツバキ系の葉。

【樹】

立ち性だが、伸びはよく横に枝も張るので広がる。枝打ち粗い。接木で増やす。やや弱いようだ。

【来歴】

トウツバキ系品種の実生とある。アメリカ・カリフォルニア州 San Marino の Willard F. Goertz の作出。

【備考】

イラスト園芸シリーズ『ツバキ』にも写真紹介がある少し変わった花形のトウツバキ。
花付きはよいみたいで多くつきすぎる傾向があるようだ。そのせいか、急に株が痛んでしまった経験がある。そのときは主幹が丸々かれた。現在はその脇から延びた枝がまっすぐ、元気よく成長している。トウツバキ系品種は時々こういう痛み方をする。

【参考】

Don Ellison, Camellia A Photo Dictionary
SOUTHERN CALIFORNIA CAMELLIA SOCIETY, 1999 Camellia Nomenclature,1999
『洋種 つばき』(伊豆大島世界の椿展実行委員会、2002年)
イラスト園芸シリーズ『ツバキ』(桐野秋豊著、家の光協会、2000年)

2003.12.15.記