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蜀紅

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0068

・蜀紅

Shokko

(江戸)

【花】

濃紅地に白斑入りの一重、筒咲、筒蕊、中輪、3~4月咲き。

【葉】

楕円形~倒卵形、中型。

【樹】

立性、弱い。

【来歴】

1757年の伊藤藤兵衛著『百花椿名寄色附』に記載のある古典品種。

【備考】

江戸期の品種では少ない一重の銘花。江戸ツバキでは一重が少ないなか、今の時代にまで引き継がれただけのよさがある。
花色は変化しやすく暗紅~紅、ブルーイングもして紫がかることもある。
私は挿木4年目の苗を2年つづけて、夏、急激に温度が上がった後にからしている。穂性よく、果実に栄養分が取られやすいようで、花後にすぐに摘果し尽くしたほうがよい。私方では現在3本目の挿木4年目苗が順調に育っている。
似た品種多いが、1970年発表で久留米市の園芸農家の栽培種‘久留米蜀紅’がある。

【参考】

『ツバキ・サザンカ名鑑』(日本ツバキ協会編、誠文堂新光社、1998年)

2003.11.04.追記-2002.08.06.記