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エレガンス・シャンペン

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・エレガンス・シャンペン

Elegans Champagne

(USA1977)

【花】

白色の八重咲で、牡丹咲き〜大唐子咲になる。旗弁はややクリーム色を帯びるが、苗木では弁化しきれず葯が混ざることが多い。弁端は波打ち、所々切れ込みが入る。中輪〜大輪。3月春咲き。
つぼみには微毛が密生する。

【葉】

特殊な葉で、鋸歯鋭く二重鋸歯にもなる桜葉状。縁は波打ち、表面は主脈に沿って盛り上がる。楕円形、中型。

【樹】

やや横張り性、弱い。

【来歴】

1977年、エレガンス系‘Elegans Splendor(エレガンス・スプレンダー)’の白地になった枝変りを選抜。カリフォルニアのヌッチオ農園の作出。

【備考】

日本で有名な三大エレガンス系品種の一つで、それらの中では一番後にできた品種。もう一つの‘Elegans Splendor’の枝変りで、‘Elegans Splendor’が淡い桃地に白覆輪なのに対して、本種‘Elegans Champagne’は淡い桃色が入らない白一色。花形は‘Elegans Splendor’と同じだが、旗弁が不完全で葯が出やすいのが、欠点と言えば欠点だし、良い点は花粉親として使える。旗弁のクリーム色はこの葯・花糸のなごり。‘Kona’や‘Maui’が緑色を帯びるのに対し本種はクリーム系。本当にエレガンス系品種は不思議である。
枝変りだが、葉形は‘Elegans Splendor’とはやや異なり、‘Elegans Splendor’よりさらに鋸歯が粗く、縁は波打ち、表面の凹凸も激しい。
樹性も、エレガンス系統の例に漏れず弱いが、‘Elegans Splendor’や‘Elegans Supreme’などよりは強いと感じる。
エレガンス系品種はどの花もあまりにもすばらしい。
1980年 SEWELL MUTANT AWARD 受賞(A.C.S.A.)。
1982年 WILLIAM HERTRICH AWARD 受賞(S.C.C.S.A.)。
1992年 WILLIAM E. WOODROOF CAMELLIA HALL OF FAME AWARD 受賞(S.C.C.S.A.)。

【参考】

Stirling Macoboy, The Illustrated Encyclopedia of Camellia 1998
SOUTHERN CALIFORNIA CAMELLIA SOCIETY, 1999 Camellia Nomenclature 1999

2003.11.09.追記-2002.07.14.記